自動売買FXってなに?──仕組み・メリット・落とし穴をゼロから解説

「FX は 24 時間動くって聞くけど、ずっと相場を見張るなんてムリ」──そんな悩みを解決する仕組みが自動売買(システムトレード)です。
自動売買は、あらかじめ決めたルールをプログラムに登録し、値動きに応じて自動で「買い」「売り」「決済」を行う仕組み。裁量取引と違い、感情に左右されず淡々と取引を続けるため、コツコツ利益を積み上げたい人や仕事でチャートを見られない人
に向いています。

1. 代表的な2つの方式

  1. プリセット(テンプレート)方式

    • 証券会社が用意した “完成済み” 戦略を選ぶだけ。

    • バックテスト結果や推奨資金が表示され、はじめてでも迷いにくい。

  2. ビルダー(カスタム)方式

    • レンジ幅・本数・テクニカル指標などを自分で設計。

    • 裁量経験者や「自分だけのロジック」を試したい上級者向け。

2. 自動売買のメリット

  • 24 時間 365 日※でも稼働

    会社員や主婦など “ながら投資” に最適。

  • 感情トレードを防ぐ

    「損が怖い」「もっと伸びるかも」などの迷いがなくなる。

  • 小ロットで分散しやすい

    1,000 通貨程度の小さな注文を機械的に刻むことでリスクを平準化。

3. 4 つの落とし穴

  1. 含み損に慣れていないと途中離脱しがち

    • レンジ逆行時はマイナスが膨らむ。「許容ドローダウン」を事前に把握し、資金に余裕を持たせる。

  2. 過去成績=未来保証ではない

    • バックテストはあくまで参考値。想定外の相場変動でロジックが機能しないケースもある。

  3. ロスカット発動リスク

    • 維持率が下がると強制決済。追加入金するか、ポジション量を抑える設計が必要。

  4. スプレッド・スワップを軽視しがち

    • 小刻み利確型の場合、広いスプレッドは成績を押し下げる。取引コストは必ず確認する。

4. はじめる前の 5 チェックリスト

  1. 推奨資金と最大ドローダウン

  2. 想定運用期間(短期狙いは向かない)

  3. ロスカット水準と維持率アラート

  4. スプレッド・手数料の有無

  5. 自分が納得できるロジックか(理解できない戦略に資金を入れない)

まとめ

自動売買は「長く相場に居続けるための仕組み」。
“ほったらかしで勝てる魔法” ではなく、“感情に左右されない仕組み” と捉え、資金管理・リスク許容度を自分で決めたうえで活用することが成功への近道です。

※土日は FX 市場が休場のため取引できません。