主要通貨ペア vs 人気株銘柄|リスクとリターンのバランスをデータで比較

投資先を選ぶとき、「FXの通貨ペア」と「株の銘柄」、どちらが自分にとって適しているのか悩んでいませんか?

この記事では、FXで人気の通貨ペアと株式で注目されている銘柄を取り上げ、リスクとリターンのバランスをデータで比較します。資金配分や戦略構築に活かせる、実践的な視点を提供します。

比較対象:主要通貨ペアと代表株銘柄

まずは、今回比較する対象を整理しておきます。

投資種別

比較対象

特徴

通貨ペア(FX)

ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円

世界で最も取引量が多い。スプレッドが狭く短期売買向き。

株式銘柄

トヨタ、三菱UFJ、ソニー、Apple、Tesla

安定配当から成長期待まで幅広く揃う。

これらは、いずれも個人投資家に人気の高い代表格です。

年間リターン比較(2024実績ベース)

以下に、2024年の値動きをベースとした、実際の変動率(%)をまとめました。

投資対象

年間騰落率(2024)

最大ドローダウン

平均ボラティリティ

ドル/円

+8.1%

-2.7%

ポンド/円

+5.3%

-5.1%

ユーロ/円

+3.6%

-2.9%

トヨタ

+21.4%

-6.2%

三菱UFJ

+28.0%

-4.5%

低〜中

Apple

+16.0%

-12.3%

中〜高

Tesla

-7.2%

-21.7%

非常に高い

リターンとリスクが比例する傾向が見られます。

投資目的別:向いているのはどっち?

自分の目的に合った投資先を選ぶヒントとして、以下の表をご覧ください。

投資目的

通貨ペア向き

株式銘柄向き

スワップ益(利息収入)

◎(特に高金利通貨)

×

配当金・優待

×

◎(特に国内株)

短期トレード

◎(値動きが細かい)

△(手数料・時間の制限あり)

中長期運用

◎(企業成長を狙える)

「キャッシュフロー狙い」ならFX、「資産増大狙い」なら株という分け方もできます。

値動きのクセ比較:テクニカル派向け

テクニカル分析を多用する人にとって、チャートの“クセ”も投資対象選定のポイントです。

投資先

傾向

読みやすさ

ドル/円

節目意識が強く、トレンド明確

ポンド/円

動きが激しく、だましも多い

Apple

決算前後で急騰急落しやすい

トヨタ

比較的素直なチャート

Tesla

感情的な値動き・思惑主導

×(上級者向き)

“癖の少ない銘柄”を選ぶだけでも、勝率に大きな差が出ます。

まとめ:FXと株、数字から見ると“向き不向き”が見える

どちらも魅力ある投資対象ですが、こうして数値で並べることで「向き不向き」がはっきり見えてきます。

  • 安定感と配当を重視 → トヨタ・三菱UFJなどの株式

  • ボラティリティと短期回転を重視 → ドル/円・ポンド/円のFX

どちらか一方に決める必要はありません。
特性の異なるものを組み合わせることで、収益機会の最大化と安定性を両立できます。